【C97】凋叶棕(RD-Sounds)寄稿作品の感想

ありがとう霧雨魔理沙

コミックマーケット97にてRDさんが寄稿された作品について、感想を書きました。メロンブックスコンピレーション『萃星霜参』とAM:Tiger×凋叶棕『Urge』の2作品となります。いつもよりもコンパクトです。

本記事にはネタバレと軽率な内容が含まれておりますのでご注意ください。


萃星霜参/春告

 

メロンブックス東方コンピレーションアルバム『萃星霜参』。前回前々回同様に凋叶棕が参加しておりました。1月から12月のうち、2月(如月)が割り当てられた凋叶棕。今回は宇佐見でも稗田でもなく、リリー・ホワイトで『春告』。これからの季節にぴったりですね。前回の『サヨナラダイアリー』がタイムリーでエモおつらい楽曲でしたが、今回の『春告』はストレートに春告精で安心して聴ける内容になっていました。

星の如月.春告

今回のすいせーそーの中でこの楽曲のブックレットだけイレギュラー!てぃあお節全開!って感じで砂(s73d)さんのイラスト凄すぎませんか?どこまで伝わってこの解釈盛り盛りの素敵ブックレットイラストが具現されたのか・・・!

もちろんブックレットだけでなく内容も大変素晴らしい!原作の記述(主に求聞史紀)を踏襲するだけに留まらず、これら記述から想像を膨らませて「春告精に対して幻想郷に住む人々がどんな事を感じてどんな歌を詠むのか」というアプローチで世界観を広げている点がとても良くって幻想郷独自の文化的側面がリアルに感じられます。

原作の記述から想像を膨らませて幻想郷濃度の高い世界を出力してくるのは凋叶棕恒例ではありますが、そういうとこが好きなんですよね。リリーは春の季語で花屋さんに人気!如月になるとリリーを題材に歌を詠む、きっと幻想郷にはそういう文化があるのかもしれないですよね?

歌の内容についても、阿礼乙女は「もっとも未来を感じる季節」である春の訪れに対して何を思うのか、貸本屋家業の者にとっての春告精はどういう存在か、そういったキャラクター視点ならではの要素も盛り込まれています!やはりRDさんの書かれた歌詞ってキャラクターになりきっているというか、キャラクターを憑依させているというか、キャラクター言いそうな事言わせるプロというか。これも凋叶棕恒例ではありますが、凋叶棕のそこが好きですね!

凋叶棕の寄稿曲は個性豊か(遠回しな表現)で変化球が多いイメージがありますが、今回はストレートに二次創作でなんか新鮮です。もしかするとRDWLへの再録もしやすい・・・?

んー、そういえば『彁』的に考えると、リリー・ホワイトも大妖精や小悪魔と同じ中ボス勢ですね。あーでもリリー・ホワイトは求聞史紀のページあるし、天空璋でスぺルカードも貰ったし、最近はグリウサでセリフも貰ってたので中ボス勢の中では幻想のヴェールは薄くなっている方なのかも・・・?


AM:TIGER×凋叶棕/Urge

数年に一度出会えるかどうかってくらいの素晴らしい本でした。『Urge』に出会えて神に感謝していおります。ありがとうRDさん!ありがとうとらんさん!ありがとう霧雨魔理沙!そして上海アリス幻樂団にも最大限の感謝を!ありがとうごいざます!略してアリス!

サークルAM:Tigerと凋叶棕のコラボ本第二弾『Urge』です。私はどちらのサークルも大好きなので、前回のコラボ『約束』の一回きりでなかったのがとっても嬉しい限りです!前回は「レイマリ」と「最悪の馴れ初め」で『約束』でしたが、今回は「レイアリ」と「真理の探求」で『Urge』です。まず何から話していいのやら・・・、ってくらいには原作要素とRDさん的解釈がたっぷりで、ほんとなんでこんなにうまく噛み合ってしまったんだろう・・・。

まず、アリス・マーガトロイドについて振り返ってみましょうか。気質は被害を与える以外の効果はない「雹」。阿求による評価は危険度:低、人間有効度:高。森で迷った者を家に泊めてくれる優しさを持つが、アリスは魔法の研究と人形を操るのみで泊めた者との会話はなく、まるで他人への興味を持っていない様子。人形使いならば人形が好きかと思えば、必要とあらば人形を爆破する。セリフでは「失礼な!少ないんじゃなくて、悩みなんて無いわ!」「その言葉、ちょっと屈折させてお返ししますわ。」と売り言葉に買い言葉で意外に好戦的。「悩みなんて無い」という割には胡蝶夢丸を購入した経歴あり。萃夢想Omake.txtに「他人に無関心」、「魔法に執着しやすい」、「強気を張っているが、実は臆病な面もある」と記述があり、体術は「至って普通」とのこと。対して霧雨魔理沙の体術は「余り得意ではない」。書籍文花帖の藁人形、非想天則のゴリアテなど、研究熱心で常に改良を続けている、人形を操る事を得意とする種族:魔法使い。

あと、体術で戦う場合、アリスは蹴りを使用する傾向にある。

AAA
アリス(>_<)

ここに「レイアリ」の要素が交わったとすれば。アリスの矢印が霊夢に向いていたのだとすれば。アリスが執着する対象が魔法でも人形でもなく霊夢だったとすれば。そのことでアリスが悩んでいたのだとすれば。

考えれば考えるほどに『Urge』のアリス尤度が見えてきます。

真理を前にした魔法使いにとって倫理観など邪魔なだけなのですよね。目的の為なら盗みもする、詐欺行為もする、子供も攫う、それが東方における魔法使いです。霧雨魔理沙も盗みを働くように、比較的穏健な妖怪であるアリスもきっと真理を前にすれば倫理観を無視した行動を取るのかもしれません。

私は、この『Urge』のストーリー上には、”悪い人” は居ないのだと思っています。これはアリスが真実にたどり着いた結果であって、アリスも霧雨魔理沙も特に悪い事をしたわけではないと思うのです。悪いのはこの誰にもおすすめできない本作った人たちなんで・・・。

アリスは妖怪、霧雨魔理沙は人間、博麗霊夢は巫女です。妖怪の目の前で暢気にも紅茶を啜っている霧雨嬢が妖怪に襲われてしまうのは、いわば幻想郷の摂理です。アリスも真理を探求せずにはいられないという魔法使いの理に従ったにすぎず、霊夢も人間を襲った妖怪を退治するという理に従っただけです。

彼女らの行動は全て、「理」の上で成り立っています。つまり、歯車が動けば時計の針が回るように、ただ単純にキャラクター達が「理」に従って動いただけ、という事になります。

・・・・・・ハッ!う、うつくしい!!!

もしかして『Urge』という本、ヤバヤバのスゴスゴのアリスアリスではないですか?(語彙力)

あれだけのまりさちゃんぼこぼこりん♡な描写をしておきながら筋が通っているんですよ!走り出した恋のトロッコはもう誰にも止められないのですよ!霧雨魔理沙を轢き殺しても止まる事は無いんですよ!理に従った上で霊夢ちゃんにあんな素敵な顔させれちゃうんですよ!恋の魔法は魔理沙にお任せっ!うurrrgeうryげe!

とらんさんの描く魔理沙の腕や腰つきが細くて妙にエロかったり、原作レミリアスマイルだったり、RDさんととらんさんの長文あとがきだったり、素敵な見どころ満載の本なんですけども・・・!

この『Urge』の何が好きって

そりゃもう霊夢ちゃんすっ、すっすきっ!!!!!!

憧れというか、夢というか、わかりみが深い!あれですよ!博麗霊夢に自分の全部見せた上でどんな表情するか見てみたいじゃないですか!アリスのように急に本性だして驚かすのもアリスなんですが、霊夢ちゃんに友好的に近づいた上で影では妖怪沙汰でも嫌がらせなんでもいいから霊夢ちゃんを計画的にじわじわ追い詰めてって「全部私でしたー!どう?面白かった?楽しかった?」ってやりたいじゃないですか?霊夢ちゃんはやっぱり退治するんでしょうけどね。所詮二色だし。

でも、ほら、恋しい人に本当の自分を見てもらうのって気持ち良くって悦じゃないですか?それで恋しい人がどんな表情するか見てみたくないですか?たとえ結果が分かってても試してみたくありませんか?「あぁ!本当はやっちゃダメなんだけどこの人の前であんな事したらどう思うのかなー(ドキドキ」って思う事ってあるじゃないですか?だって恋しい人の事を全部知りたいでしょう?みなさんも同じような事、思った経験ありますよね?それと同じです。

『Urge』を読むととてもスッキリとして気分が良い。こんな気分になれる本はとても久しいです。まだ東方を知って日の浅い学生の頃に出会いたかった・・・。願わくば、東方好きの若人がこの『Urge』を読んで博麗霊夢を好きになってほしい・・・。ほら博麗霊夢ってかわいくておもしろいでしょ?ほら今好きになったでしょ?ね?

もう何度も読み返してはアリスみたいな表情を浮かべておりますが、この『Urge』はこれから何度も読み返す本になりそうです。それくらいにはツボりました!

推しサークル同士が組んで、さらに推しキャラも描いてくれるって、なんてすばらしいんだろう・・・。そんな幸せを噛み締めております・・・。ま、また、RDさんととらんさんに組んでほしいんダナ・・・!


以上、『春告』と『Urge』、2作品の感想となります。どちらも大変素晴らしい作品でした!

え?もう2月なのに冬コミの感想?さ、最初から『春告』に合わせて2月になってから投稿するつもりだったんで・・・!ほ、本当ですよ?それに今からでも冬コミの感想書いても道理から外れるわけでもないですし!まあ新鮮な気持ちで書けるときに書いた方がいいという考えもありますが落ち着いてから書く感想でしか書けない事もあるかと思いますので!(謎の弁明)(全然落ち着いてない)(アリス)

はい。次の投稿からは平常運転に戻ります。テーマはもう決まっておりますので今月中を目途に投稿を予定しております。

それでは。また。

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